【基本】ユニットバスと在来工法の違い
お風呂も長く住んでいれば必要になってくるリフォーム場所です。ただ、「トイレのリフォーム費用相場を紹介!タンクレス・タンクありはどちらがいいの?」で取り上げたトイレよりもさらに複雑になっていて、お風呂の坪数や工法なども関係してきます。特に、初めてのお風呂リフォームだと困るのが「ユニットバス」と「在来工法」の違いについてです。
ユニットバスは皆さんも一度は目にしたことがあると思います。よくワンルームアパートやビジネスホテルにあるトイレ・洗面所・お風呂が一体になっているものをユニットバスと呼ぶことがありますが、実はユニットバスの一種に過ぎません。本来はマンションやアパートなど、壁とお風呂が一体型になっているもの、タイル張りでないお風呂がユニットバスです。日本のお風呂の95%が該当するといわれているので、ほとんどの方の家にあるのはこのタイプでしょう。
一方で在来工法は漆喰のタイルやステンレス製のバスタブなどで作られたお風呂のこと。木造一戸建てや築30年以上の古いマンションは在来工法で作られていることがあります。在来工法はフルオーダーすることも可能なので、自由度の高さが魅力です。
お風呂リフォームの費用相場
お風呂のリフォームを検討する際、現在のお風呂がユニットバスなのか、在来工法なのかによって費用の相場も異なります。ユニットバスを在来工法にリフォームしたいのか、在来工法をユニットバスにしたいのかを決めるためにも、まずは今のお風呂がどちらのタイプなのかを確認しておきましょう。とはいえ、日本のお風呂の95%がユニットバスとすればほとんどの方は現在ユニットバスだと思います。
ユニットバスのリフォームを行う場合、現在のユニットバスを取り外して新しいユニットバスに交換します。ユニットバスの最大のメリットは、あらかじめ作られたバスタブや壁を現地で組み立てるだけなので費用や時間がかからないこと。水回りが古くなってきたユニットバスを新しいユニットバスにしたい、という場合、工事にかかるのは1~2日程度です。ユニットバス本体の価格は30~60万円程度ですが、ユニットバスの解体や取り付けで20~40万円、さらに給湯器の交換や配管工事、オプション追加などで10~50万円かかります。総額としては50~150万円を目安にしましょう。
在来工法からユニットバスにしたい場合、基本となる費用はそこまで変わらないものの、総額は読みにくい部分があります。なぜなら、在来工法だと水漏れが発生しているケースが多いため。土台となる床や壁、周辺の柱が水漏れで傷んでいると補修工事が必要になり、追加費用が発生してしまうのです。最低10~40万円、傷みがひどいと100万円を超えることもあり、費用総額は80~300万円ほどになる場合があります。工事日数もユニットバスからユニットバスへの工事に比べると6~20日と長いです。ユニットバスから在来工法になるとフルオーダーができる反面、内容によっては500万円まで達することもあるため、予算と相談しなければいけません。
ハーフユニットバスとは?メリット・デメリット
ユニットバスと在来工法について説明してきましたが、最近では「ハーフユニットバス」というものも出てきました。簡単にいうと、ハーフユニットバスはセミオーダーのようなイメージです。浴槽や床部分はユニットバスですが、壁のデザインが自由になっているものを指します。浴槽の上側だけを木目にしたり、その名の通り半分だけを自由にカスタマイズ可能です。
在来工法の防水機能はユニットバスに及びませんが、ハーフユニットバスならユニットバスの防水機能と在来工法の自由度の高さをどちらも取り入れることができます。ただ、ハーフユニットバスはまだまだ選択肢が限られますし、こだわりを持ち過ぎると費用が膨らみ過ぎるなどのデメリットも存在します。メリットとデメリットをしっかり押さえて選んでいきましょう。